きょうは,ミュシャの色調にフィルタされた映像のなかで,セントルイスにいるコイル男とノアのサーバーを壊しに行きます。
quote:欧州の科学者たちは,網膜の病気のために苦しむ何千人もの人々の視力を回復させるために,人工網膜の作成を競い合っている。もっとも進んでいるベルギーでは,2人の患者に移植が行われたとロイターが報告している。その装置は2万ユーロ(280万円)ほどで,早ければ2008年ごろには発売されて利用可能になると云う。
米国でも同様の研究が行われているようだが(The Registerの記事),それはメガネに取り付けたデジタルカメラの映像を基に視神経に刺激を与え,映像をみえるようにするらしい。もともと「風景→網膜→視神経→脳細胞」となっているが,網膜に欠損があると「風景→×→視神経→脳細胞」となってなにもみえない。そこで「風景→人工網膜→視神経→脳細胞」として,通常と同じように風景がみえることになるんだけど,人工的に作成した視神経への刺激を作成できるということは,そこになんらかのフィルタを入れると云うことも可能と思える。
みたくないものを消去する,または,別のものに置き換える,と云うこともできるわけだ。となるとこれは別に目がみえない人だけのためとも思えず,「風景→網膜|−×−|デバイス→視神経→脳細胞」と網膜から視神経への流れをせき止めて,そこにデバイスから別の風景を刺激として送り,リアルの風景と同じようにワイヤードの疑似的な風景を送ることもできることになる。または網膜からの映像とデバイスによる映像とを融合し,空想現実の映像のなかで生活することも可能になる。わたしたちは,リアルの発展を待たずとも,その先の,ネットワークと完全に融合された空間で,なに不自由なく暮らすことができる,わけだ。ああ,なんてステキな風景なんだろう。
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